極上?三ツ星キャンプ?

BSテレビで「極上!三ツ星キャンプ」とやらの番組が
人気があるのだという。

要は、高級4WD車に積み込んできた自慢のキャンプ道具と
作った料理の品評会のうんちく番組である。

「三ツ星キャンプ」とはどんなキャンプか?
意味がワカラン。

まぁそんな事はどうでもいいが。
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こちらはポンコツ軽トラに鍋、釜、テントを無造作に積み込み、
誰も行かない山奥の渓谷に一泊泊まりで出かけた。




一番重要なのは、テントを張る場所の環境と、飯と酒?

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今回は、ジビエ料理が得意の罠猟師の男をキッチンボーイに任命した。

キッチンボーイは大張り切りで朝九時より炉を作り、
枯れ枝を集め、イノシシ肉の鍋を仕込み始める。

(白樺の皮を剥ぎ、ライターではなく火打ち道具で火起こし)

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我々は釣りに行ったが釣果はたった4匹。

あとは帰って昼寝。

串に刺し遠火で焼く。

その傍らで鹿のあばら肉をじっくり焼く。

8時間煮込んだ味噌仕立ての猪鍋が最高にうまい。

その他には茸の炊き込み飯と、アヒージョ。


(この料理は知らなかった。当方余り好みではなかったが。
オリーブオイルの代わりに天ぷら油ではだめか?と聞いたら”無理っす”と言われた。)

キッチンボーイの腕前に感謝。

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日が沈むと急に川の音、木々のざわめきが大きくなる。

この奥山はクマ、イノシシ、シカ、その他多くの動物たちが生息している。

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ここにも昔は集落があり、炭焼き、木地師事、山林労働で生計を立てていた。

過酷で危険な森林伐採や森林鉄道での運搬で多くの人たちが命を落としている。

夜が更け、辺りに闇が濃さを増し、山の霊気に包まれてきた。

ここは、我々が入り込む場所ではなく、
獣たちと山の神が支配する領分である。

テントに潜り込み、寝る支度をする。

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T. Ito