山小屋
2019年2月22日
寝袋持参で、木曽 やぶはらスキー場の木立の中に建つ山小屋を訪ねた。
奈良県の社会福祉法人『青葉仁会』の理事長・榊原氏が
20年くらい前に自力で建てた山小屋である。
若い時、宮大工の老人から工法を教えてもらい、要所要所に役立ててあるという。
今日は3名でスキーに来ている。
私がなぜ楽しみに山小屋を訪れたか?
というと、今は滅多に手に入らない国産ウィスキーが小屋に置いてあるからだ。
サントリー響 17年、竹鶴 21年、その他スコッチシングルモルトの古酒。
まずは水で口をすすぎ、ストレートでそっと飲む。
香り、まろやかさが口の中に広がる。
その後、ウィスキーに2~3滴加水するとまた味も香りもよりまろやかになり、
ウィスキーが変わる。
あとは好みで水を足してウィスキーを楽しむ。
氷は入れない。
酒は大量に飲み酔えばいいというものではない。
ウィスキーの香りと共に、青葉仁会の沿革、障害を背負って生きる人たちのこと、
山、カヌー、フライフィッシング、スキーの話、
団塊の世代の紳士たちと飲むとウィスキーの味も増す。
そう言えば、薪ストーブ談義はなかった。
小屋を暖めているのは薪ストーブであって当然だろう。
私も薪ストーブのウンチクをしゃべるのは仕事だけで十分である。
外は雪が静かに降っている。寝袋に入り、朝までぐっすり。
理事長と事務長が夜中ストーブに薪を足しに来たことも気が付かなかった。
スキー場のリフトが動き出しだいぶ経ったので、
軽トラックの荷台にお二人を積み込み?ゲレンデまで送る。
3月は一緒にスキーをする約束をして別れを告げた。
T. Ito