渓流釣り
2017年6月7日
作家、開口健が中国の古諺として、
一時間幸せになりたかったら、酒を飲みなさい、
三日間幸せになりたかったら、結婚しなさい、
永遠に幸せでいたかったら、釣りを覚えなさい、
という文章を思い出した。
友人からの誘いで、今シーズン3度目のイワナ釣りに出かける。
当方自慢できることは何もないが、遊びの誘いは一度も断ったことがない、
というのが、唯一の自慢である。
永遠に幸せでいたいというのは無理なので、一日だけ幸せになろうと思い、
早朝5時に軽トラで出発する。
途中、林道にサルの群れがいる。鹿もいる。
(ボス猿 態度がデカい)
今日下界は暑くなるようだが、渓谷はまだ寒い。ちょうど新緑から初夏に移る境目の頃である。
(友人)
岩から岩へ移り、釣り糸を垂れていると、時が経つのを忘れる。
(尺岩魚)
この渓谷のイワナは、放流したイワナではなく天然のイワナである。
岩の割れ目から湧き出す水で、コーヒーを淹れる。至福の時である。木々の緑が目に染みる。
あと少し釣りをする。もう何匹か釣れれば満足である。
昼飯を作る。
煮込みうどん(作り過ぎた)
古い友と若かった頃の話に花が咲くが、いつのまにか、体がいうことを聞かない。
老眼が進んだ。老後の話等々、話が現実に戻る。
マァ、息が止まるまで(?)生きるべ、ということになる。
満腹になり、平らな巨岩の上で昼寝。心地よい風が流れ、鳥が鳴いている。
爆睡。
目が覚めて、自分が今どこにいるのか一瞬分からなくなる。
ヨク寝た。午後もだいぶ過ぎてきたので、帰り支度をする。
今夜は、中国の諺どおり、一時間幸せになりたかったら、酒を飲みなさいということなので、
天然イワナの塩焼きでビールを飲もう、か。