バーモントの甘い春 〜後編〜
2017年4月8日
|In 暮らし
前編はこちらから 「バーモントの甘い春 〜前編〜」
後編の今回は、シュガーハウスの中をご紹介。
寒い外から中に入ると、
樹液を煮詰める大きな釜からもくもくと湯気が天井に向かって立ち昇り、
真っ赤に燃える薪窯のおかげでぽっかぽか。
なんとも大きく立派な釜。ずっと古くからの製法なのでしょう。
おじさんが勢いよく薪をどんどんくべていきます。
木の板が張り巡らされた小屋の雰囲気は、まさに古き良きアメリカそのもの。
隙間だらけなのがまたさらに良い。
傍らでは、できあがったメープルシロップをおばさん(お姉さんかな?)
がボトルに注いでいます。
最後は工場のラベルを忘れずに貼って、出荷の準備は万端のよう。
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小屋の二階には、ホースによって集められた樹液を貯めるタンクが。
(煙突の設置もバッチリ)
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話を聞くと、
カエデの樹液が煮詰められ濃縮されたメープルシロップになるには、
約40分の1にまで減ってしまうそう。
40リットルの樹液があっても1リットルしかシロップができない!
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そう聞くと、
濃縮されるまでの煮詰める時間も膨大な物だし、
とても貴重な自然の甘い恵みということがわかります。
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こちらは上から見下ろす小屋の内部。
木と鉄と、天井や隙間から差し込む外の光がまた良い雰囲気を創っています。
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昔からの自然と向き合いながらの美味しいものづくりが、
北の大地には根付いていました。
一生の思い出に残る見学ツアーをさせてもらえ、
友人夫妻とシュガーハウスの方たちに感謝。
バーモントを味わうことができた、自慢の体験でした。
本社ショールーム 伊東