薪ストーブ本体のセルフメンテナンス
ショールームでは各国のストーブを展示しており、
シーズン中は日替わりで実演しています。
本格的な夏を迎え 現在ストーブは短い休暇中です。
休暇シーズンのメンテナンスは
主に煙突掃除と本体の灰取りや本体を磨きながら
不備がないか確認をします。
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各国のストーブを掃除することで、
メンテナンスしやすいように大変工夫して作られていることに気が付きます。
ここでは、それぞれ構造の異なる各国のストーブのうち、
いくつかの機種について
本体のセルフメンテナンス風景をご紹介します。
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灰の処理
炉内にたまった灰を取り出します。
灰は不燃性の蓋つきバケツに入れ保管します。
(✴︎ストーブ 稼働シーズン終了後、すぐに行うのが理想です。)
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※機種:ハースストーン キャッスルトン(アメリカ)
この機種は灰受けがないので、炉内から直接灰を取ります。
※機種:ドブレ640WD(ベルギー)
炉内の灰受けプレートが2枚に分かれるので
プレートを取り出して凹凸に溜まった灰も掻き出すことが可能です。
シーズン中は灰で見えなかったワッフル状のプレート柄が見えてきました。
ベルギーらしい柄で遊び心があるように感じます。
※機種:ヨツール F500 (ノルウェー)
灰受けの容量も大きく炉内も広いので
灰の取りがいがあります。
シンプルな作りで、上部、サイド、正面の扉も簡単に外すことができ
炉内の奥まで手が届きます。
取り外せるパーツは外し、パーツや炉内に付着している
煤や灰などの汚れも落とします。
パーツを外す際には、割れやすいパーツもあるので
毛布の上に置くなどし て注意深く扱います。
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ガスケット(ファイバーロープ・パッキン)の確認
気密を高めるためのガスケットは定期的な交換が必要です。
接着が剥がれていないか、白く劣化していないかなど確認します。
ドアなどは紙を挟み
引っ張って抜けないかで隙間の有無を確認し、
ロープの交換が必要かを判断することができます。
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ストーブ本体の磨き
表面にサビがあればワイヤーブラシを使って擦り落とします。
次に、ストーブ用の塗料やポリッシュを使い補修します。
ショールームでは《ストーブポリッシュ》を使用。
少し手間はかかりますがワックス的な役割で落ち着いた光沢に仕上がります。
ポリッシュをたっぷり絞りだし
やわらかいブラシでストーブ全体に塗ります。
30分くらい乾かした後、古布で磨きます。
仕上げに新聞紙で磨くと更に良い艶が出ます。
Before
After
メンテナンスを行うことでそのシーズンの使い方がどうだったか等、
ストーブの健康診断にもなります。
薪ストーブの健康をチェックをして、
気になる部分があれば早めに対処し
来シーズンも薪ストーブを正しく安全に使うことができるよう
今から準備をしておきましょう。
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ようやく梅雨が明けたと思ったのもつかの間、
7日には早くも立秋を迎えました。
あと2ヵ月余りで またストーブの季節がやってきます。
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ご自分での実施が難しい
煙突掃除や炉内点検・部品交換・修理などは
私たち薪ストーブ専門ショップにお任せください。
お電話や「お問い合わせフォーム」にて随時受け付けておりますので
お気軽にお問い合わせをお待ちしております。